手作りの防災ガイドブックに込めた想い


このたびの熊本での地震により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

今回のブログは、改めて日頃の備えを見直すきっかけとして少しでも参考になればという思いから、弊社の防災備蓄についてご紹介する記事となります。


みなさんこんにちは!ブログ担当のワタシです。
第七回目のブログは、大鹿でいざと言う時に備えている防災備蓄についてお届けします!

近年、自然災害のニュースが増えている中で、日頃からの準備の重要性を改めて実感している方も多いのではないでしょうか?
大鹿でも「もしも」に備えて、少しずつ災害対策への整備を進めています。

ただ、正直にお話しすると、大鹿には大企業のような何百人も収容できる巨大な地下備蓄倉庫はありません。
何日分もの豪華な非常食セットや、最新鋭の防災システムがずらりと並んでいるわけでもありません。

用意しているのは、本当に最低限の水と食料、そしてガスコンロなど…。「まずは最初の数時間を確実に生き延び、命を繋ぐこと」に特化した非常にシンプルな備蓄です。

それを受けて、とある社員が「万が一の時に、本当に皆が安心できるようなサポートはできないか?」と考えました。

その結果生まれたのが、非常用持ち出しバッグの中に用意してある「手作りのオリジナル防災ガイドブック」です。

今回は、そのガイドブック作成の裏側をご紹介します。

このガイドブックは、ある社員が自主的に作成したものです。

きっかけは、以前実施した社内の避難訓練でした。

「実際の緊急時は、誰もがもっとパニックになるはず。そんな時に役立つお守りのようなものがあればいいのに」と考えたそうです。
硬いマニュアルのようなものではなく、社内に特化していて、不安を少しでも落ち着かせるためのガイドブックが欲しい。その想いが作成のはじまりでした。

このガイドブックは、社内でコピー用紙に印刷し、丁寧に切り、折って、手のひらサイズになるように自らの手で製本した、完全な「手作り」です。

なぜこの形にしたのかというと、避難時の実用性を第一に考えたからです。
いざ災害が発生しパニックになった時、もし分厚いガイドブックを保管していたなら安心感はあるのかもしれませんが、わざわざ引っ張り出して読み、さらには避難先でも読みたいから持ち運ぶ…。なんてそれは得策ではないのかもと考えました。

どんなに良い情報が書かれていたとしても、その瞬間に手元に無ければ意味がありません。
だからこそ、持ち出しバックに入れていても圧迫せず、さらにそのまま服のポケットにも忍ばせておけるサイズ感と軽さにこだわりました。
手のひらサイズだからこそ、避難の邪魔をせず、いつでも持ち歩くことが出来ます。

また、コピー用紙に印刷をして組み立てているので、裏面は白紙になっています。
いざと言う時は、メモ帳としても使えるようになっているんです。

ひとつひとつ手作業で製本しているのには、こうした理由があります。

このガイドブックは、インターネットの情報をただコピーしたものではありません。
「社内で被災したらどう動くべきか」というリアルなシミュレーションに基づいて内容を凝縮しています。
内容をざっくりとお伝えすると、

1.備蓄品の保管場所一覧
備蓄品と非常用持ち出しバッグが、社内のどこにあるかをまとめ、全員がすぐに動けるようにしています。

2.非常用持ち出しバッグの中身一覧
今開けているバッグの中に何が入っているのかを、その場で把握するためのリストです。

3.緊急通報ダイヤル一覧&いざという時の行動指針
災害用伝言ダイヤル(171)の使い方などを掲載し、たとえ頭が真っ白になってしまったとしても、順番に読んでいけば利用できるようにしています。

4.知っておきたい防災の豆知識
「心肺蘇生の手順」や「ポリ袋は手袋代わりになる」など、いざという時に役に立つ知恵を載せています。


以上4つの項目を7ぺージにギュッと凝縮しています。


そしてこのガイドブックには、作成した社員がどうしても入れたかったメッセージがあります。
それは、防災の豆知識ページに載せたこんな一文です。

不安や落ち込みは正常な反応です。時間と共に少しずつ落ち着きます。
まずは深呼吸してみましょう。


一般的な企業の防災ガイドブックは、行動の指示やルールのみを載せたシンプルなものが多いイメージです。もちろんそれも大切ですが、本当に大きい災害に直面した時、私たちは「自分自身の心の動揺」とも戦わなければなりません。

恐怖や不安を感じることは当然のこと。だからこそ、このガイドブックを開いた時に「この不安は異常じゃないんだ」と一瞬だけでもホッと安心できる寄り添い方がしたいという、作成者の想いが込められています。

最初にお伝えした通り、当社の防災対策はまだまだ始まったばかりの発展途上です。
大手企業のような至れり尽くせりの環境を用意できているわけではありません。

しかし「みんなが不安そうだったから、安心できるものを作ろう」と一人の社員が考え、それを実際に形にできる、そんな温かさが大鹿にはあります。

防災対策はここで終わりではありません。
これからも社内のみんなの声を聞きながら、少しずつアップデートしていく予定です。

形だけのパフォーマンスではなく、中身の詰まった温かい組織を目指して。
これからも目の前のできることから一歩ずつ取り組んでいきます。


今回のブログは、大鹿の防災についての取り組みをご紹介しました。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
それでは、また次回のブログをお楽しみに~!

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