
はじめに
みなさんこんにちは!ブログ担当のワタシです。
日々業務の中で注文書や図面を見ると、必ずと言っても良いほど目にする「SS材(エスエスざい)」の文字。
当社はSS材を中心とした鋼板の切断加工を行う会社ですので、当然と言えば当然のことかもしれませんが…。(笑)
もしかしたら、鉄鋼や鋼板に興味の無い方もこのブログを読んでくれているのかもしれない!と思い、第八回目の今回のブログでは、鉄鋼業界では基本中の基本とされる材料「SS材(主にSS400)」について、特徴や具体的な用途などをまとめてご紹介したいと思います。
SS材について改めておさらいしたいという方も、ぜひ参考に見ていただけたら嬉しいです。
SS材の基礎知識
まず「SS材(エスエスざい)」という名前について。
これはJIS規格で定められた「一般構造用圧延鋼材 (Steel Structure) 」の略称なんです。
[Structure(ストラクチャー)…構造,骨組み] の名の通り、SS材はビルなどの建築物や橋、機械のフレームなど、構造物に多く用いられる最もポピュラーな鉄鋼材料です。
そして、モノづくりの現場で最も主流なのが「SS400」という規格です。
そうですよね、400という数字。気になりますよね。
この「400」という数字は、材料の強度を示す数値で、「最低引張強さが400N/mm²以上」という意味だそうです。
簡単に説明すると、1平方ミリメートルあたり約40kgの力で引っ張っても千切れないという強さを保証している数字ということです。
構造物を作る上で「どれだけの力に耐えることができるか」という明確な基準はとても重要です。
こうした基準があることで、設計する上で安心して材料を選ぶことができるみたいですね。
どこで使われているの?
街や家の中をぐるりと見渡しても「これがSS材か!」と発見できるケースはあまり無いと思われます。
なぜならSS材は言わば縁の下の力持ちであり、日常生活においてパッと目にする機会はそこまで無いからです。
ポピュラーって言っていたけれど、じゃあどこで使われているの?
という方に向けて、具体的な使用場所、用途について一例をご紹介します。
【建築分野】

■ 柱や梁(はり)
建物の全体的な骨組みとして、天井や床、屋根の重さを支える重要な部分です。
■ 鉄骨階段のササラ(ささら桁)
階段を横や下から斜めに支えている、大きな板のこと。横から見たときに階段状にギザギザしていることも多く、階段を作る上で重要なパーツです。
■ ベースプレートや接続用の板
重要なパーツ同士を繋ぎ合わせるためにも使用されています。柱を地面にしっかり固定したり、鉄骨同士を繋ぎ合わせる部分でも活躍しています。


【機械・産業設備分野】

■機械の架台やパーツ
大きな機械を支える土台や、機械の接続パーツに使用されます。
■コンベア
荷物を乗せて動くベルトコンベアなどの、枠組みとなるフレームに使用されます。
■ブラケット
太い配管や部品をしっかりと固定するための接続用パーツです。
【土木・インフラ分野】

■橋梁(きょうりょう)
車や電車が通る大きな橋の、一番の土台になる頑丈な骨組みです。
■鉄塔・架台(かだい)
送電線や通信アンテナを支えるタワーや構造物です。
■土留め(どどめ)
工事現場などで、周囲の土砂が崩れてこないように壁として支える大きな鉄板です。
他にも様々な分野でSS材は活躍しています!
SS材が選ばれる4つのメリット
なぜこれほど多くの分野でSS材が使用されているのか、その理由を調べていくと、優れた4つのメリットが見えてきました。
①比較的安価で、安定して手に入るから
生産量・流通量が多い鋼材の一つであるため、材料単価がリーズナブルです。
さらに大量発注でも納期が安定しやすいという、モノづくりにおいて最大の強みを持っています。
②強度のバランスが良いから
柔らかすぎたり硬すぎたり、脆かったりとクセのある材料の取扱いは中々に難しいものです。
その中でSS材はちょうど良いバランスを持った鋼材であり、かつ建築物を支えるための十分な「粘り強さ」も持ち合わせています。
③加工がしやすいから
切断や曲げ加工、穴開けや溶接など、金属加工における基本動作をスムーズに行うことができます。
加工がしやすいということは、結果的にコストを抑えることにも繋がります。
④種類が豊富
市場に流通している規格やサイズ、板の厚さ(板厚)がとにかく豊富です。
これによって設計の自由度が高まり、様々な場所で使われているようです。
選ぶ上での注意ポイント
万能に見えるSS材ですが、いくつか知っておくべき特徴もあります。
①そのままでは錆びやすい
屋外などで使う場合は、塗装やメッキといった防錆対策が必要です。
②熱処理(焼き入れ)で硬くすることができない
一部の鋼材は、焼き入れをすることで強度を高めることができますが、
SS材は成分中の炭素量が少ないため、焼き入れをしても硬くなりません。
③品質にわずかなバラつきがある
化学成分の規定が比較的緩やかなため、製造ロットによって溶接や曲げの挙動にわずかな個体差が出る場合があります。
当社での切断加工について
最後になりますが、こうしたSS材の特性を踏まえ、当社で普段どのような切断加工を行っているのか、少しだけご紹介させてください。
当社では、お客様からの様々なご要望にお応えできるよう、薄板から厚板まで幅広い厚みのSS材を取り扱っています。
対応できる板厚の目安としては、以下の通りです。
■本社工場:0.8t~50t (通常在庫1.6t~25t)
■半田工場:6t~100t (通常在庫16t~50t)
あくまで目安の板厚となりますので、状況によりご希望に添えない場合がございます。在庫状況や「目安の厚みから外れているけど大丈夫かな…?」と迷われた際は、まず一度お気軽にお問合せいただければ幸いです!
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございました!
今回は鉄鋼業界で一番目にする機会の多い「SS材(SS400)」についてご紹介しました。
知っているようで奥が深い、モノづくりの土台を支える大切な材料だと改めて実感しました。
前項では切断加工についてお伝えしましたが、その他にも当社では、曲げ加工やキリ穴加工などにも柔軟に対応しています。
図面段階でのご相談や、お見積りだけでも構いません。気になることがありましたらぜひご相談ください。ご依頼お待ちしております♪
それでは、また次回のブログをお楽しみに~!
